松本市のバレリーナのための洋裁工房 アトリエアンドゥ オーナーの安藤みのりです。
私は昔から技術家庭科は得意でしたが美術が大の苦手でした。
ハンドメイドが流行りだした頃、漠然とアクセサリー作家さんに憧れたりしましたが、販売されている作品や手芸店のパーツ売場を見ても素敵だなぁと眺めるだけで、オリジナルのデザインが全く浮かんできません。
私にデザインする仕事は絶対に無理だと思いました。
でも今は全く不安がありません。常にワクワクするし、絶対カタチにするって思えるし、練習で作るものも実際に着用するわが子に選択肢を提示することはあっても迷いがありません。
それは洋裁の師匠、RaspberryGirl®の田川恵理子先生の言葉をお借りすると、「ストーリーのあるお洋服」だからだと思います。
デザインするとは、ストーリーをカタチにすること。
誰がいつどこでどのように何を着るのか。
誰にいつどこでどのように何を着せたいのか。
これがより具体的であればあるほど、デザインはよりはっきりとカタチになるのだと思います。
裏を返せば、どんなに可愛いお洋服でもストーリーがなければ人の心に届かないことを師匠から学びました。
何年か前に、テレビで「YUMIKOのレオタード」の竹島由美子さんのドキュメンタリー番組を見ました。
ドイツのバレエ団でプロのバレエダンサーとして活動する傍ら、自分と友人たちのためにレオタードを作りはじめ、その評判が口コミでヨーロッパじゅうに広がり、オーダーがどんどん増えたためにビジネスにされたというものでした。
私が実現したい、”バレリーナ・バレエダンサーの、こんなものがあったらいいな”をまさに実現されたのです。
そこには確かにストーリーがありました。私も由美子さんのように、こんなものを作ってほしいの声に答えていきたい。
ちびっこバレリーナの保護者様から大人バレリーナ・バレエダンサーさんまで、”私はこんなものがあったらいいなと思うのだけどきっと他にも同じように思っている人がいると思う“と思うもので、洋裁でできることがあればぜひ教えていただきたいです。